Complete text -- "花便り(56)ネジバナ(モジズリ)"
06 July
花便り(56)ネジバナ(モジズリ)
百人一首にみちのくの しのぶもじずり たれ故に
乱れそめにし われならなくに
と歌われたモジズリ、すなわちネジバナは、れっきとしたラン科 (Spranthes sinensis)の植物である。葉間から伸びる一本の茎に、螺旋状に小さな桃紅色の花が、下から順次咲き上がって行く独特の姿はとても可憐である。
昔はどこの野にも沢山咲いていたのだろうが、今は家庭で育てるもののようである。我が家にある株は昨年何故か花をつけなかったが、今年は咲いてくれた。
道芝や 文字摺り咲いて 五月雨るる(雨水)
とみこうみ して文字摺りの 花なりし(大久保橙青)
もぢずりの 花の恋歌 なかりしや(大谷ふみ子)
23:41:19 |
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