Complete text -- "花便り(43)続々我が家のラン4種"

19 June

花便り(43)続々我が家のラン4種

 今普通のランにとってはシーズンオフであるが、この時期に咲く花もある。カトレアには不定期咲きのものが結構ある。

1. Dendrobium 'Gatton Sunray', FCC/RHS(D. Dalhousieanum × D. illustre)
 FCC/RHSはRoyal Horticultural Societyの品評会でFirst Class Certificateを受賞したことを示す。往年の名花である。普通のノビルタイプといわれるデンドロビュームの花はとっくに終わっているが、これは6月頃咲く貴重な種。丈夫で花付きがよく、手のかからないランである。これまで株分けをしてあちこちに養子に行っている。この暑い時期に咲くためか、花の寿命はノビルタイプほど長くない。


2. Epidendrum ibaguense 
 このランは花期が極めて長く、春から夏にかけて花茎の頂部が上に伸びながらそこから次々に花を咲かせる。花色には白、ピンク、黄、紅赤色もある。カトレアとは花の印象は全く似ていないが、割に近縁で、カトレア類との交配が可能である。ランには花柄を180度ねじってリップ(唇弁)を下に向ける花が多いが、これは上向きに咲くランの一つである。


3. Ionosidium 'Misty Pinky'
 これはOncidiumと、日本ではほとんど栽培されないIonopsisとの交配種である。裾を拡げて踊るダンサーをイメージさせるためDancing Orchidとも呼ばれるOncidiumの血を引いていることが花の形からわかる。リップは開花直後は黄色、だんだん色あせて白に変わる。リップの奥の方と小さな側花弁と上萼片にはピンクの斑点がある。


4. Cattleya
名札を無くして名前がわからなくなったカトレア。不定期咲き。

22:25:30 | archivelago | | TrackBacks
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