Complete text -- "一体どうなってんの"
12 September
一体どうなってんの
選挙の結果は唖然とするものだった。いくら自民優勢と伝えられても、ここまでとは! 自民党に投票した人でさえ、ここまで大勝ちさせるつもりだったかどうか。旋風というより小泉トルネードだ。造反者はもとより、民主党も吹き飛ばしてしまった。解散された時点で、こんな結果を予想した人がいたとしたらお目にかかりたいものだ。ただ一人、小泉首相だけはある確信があったのかも知れない。国民は郵政民営化を支持してくれるはずだという確信である。だからこそ、今度の選挙は「郵政民営化是か非かを問う国民投票だ」という論理に徹底的にこだわった。政敵だけでなく、複雑多岐にわたる政策課題をすべて吹き飛ばして、郵政民営化一本に演目を絞った。
国民は、その民営化劇場で見得を切る千両役者小泉の演技に喝采し、黒か白かと単純化したせりふに酔いしれた。マスコミも、出演している刺客や「くの一」を追いかけて、小泉劇場の宣伝に余念がなかった。首相は脚本・演出・主演を一人でやってのけた。
どうしてこれほど国民は小泉の演技に熱狂したのだろう。これはじっくり考える価値のある問題である。そのうち考えをまとめてみよう。
23:15:12 |
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