Complete text -- "花便り(82)カンナ5態"
20 August
花便り(82)カンナ5態
カンナ科にはカンナ属一属しかない。熱帯アメリカ原産の約50種からなる多年草。今日本で見られるものはほとんど野生種の交雑で育成された園芸品種である。日本には明治末期に渡来したとされる。カンナの花弁が何枚か正確に答えられる人は相当の植物通であろう。それほどに花の構造は極めて特異的である。下の方から子房を包む苞葉、小さい萼片3枚、やや大きい花被が3枚あるが花びらとは見えない。5個(6個と書いてある本もあるが、実物を調べた限りでは5)の雄しべの内、3個が丸く大きい花弁状となり、内側の2個がやや狭い唇弁状。その1個のへり中程に花粉をつける。つまり我々は雄しべを観賞していることになる。花柱は軟骨質、へら状。
燃えるように赤いカンナは夏の印象が強いが、意外にも季語としては秋である。
カンナの火 燃えつつ雨は 横ざまに 大橋越央子
ここに5種の写真を載せるが、残念ながら品種名はわからない。
04.8.11撮影
04.9.10撮影
05.7.6撮影
05.7.7撮影
05.7.12撮影
21:17:58 |
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