Complete text -- "花便り(1)"

21 March

花便り(1)

 今日は春3月の名にふさわしい天候であった。今朝ウグイスの初鳴きをきいた。去年より13日遅い。我が家のシロバナエニシダとアカバナトキワマンサクは冬中ぽちぽち咲き続けていたが、この所花の数が急に増えた。この冬、12月に気温が高く、その頃から花が咲き続けた植物が多かったように思う。ヒマラヤユキノシタも12月に咲いて、今は花茎が伸びきらずみすぼらしく咲いている。
 去年なぜか全く花を見なかったヒメツルニチニチソウが今日開花した。ツルニチニチソウの方はもう沢山咲いている。
 近所に一抱えもあるコブシの大木があるが、もう咲き始めた。遠目にはフサアカシア(ミモザ)と見分けにくいギンヨウアカシアが美しく咲いていた(写真上)。フサアカシアと同じくオーストラリア原産。葉の裏が銀色である。
 ジンチョウゲ科のミツマタの花も意外と美しい(写真中)。名前の通り、本年枝は必ず三又になっている。学校でコウゾ・ミツマタと並べられて和紙原料だと習った。紙幣原料は必ずミツマタの樹皮だと聞く。
 マンサク科のトサミズキ(トサミズキ属)も葉が出る前に開花する(写真下)。いつか中国黄山の近くでこれによく似た花を見た。トサミズキより花穂が長かったように思う。トサミズキ属は日本からヒマラヤ東部にかけて20数種が分布するといわれているのでその1種だったのだろう。

22:01:04 | archivelago | | TrackBacks
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