Complete text -- "花便り(102)ウメモドキ、クサギ及びマテバシイの実"

26 September

花便り(102)ウメモドキ、クサギ及びマテバシイの実

 春から夏にかけて咲いた花が実をつける季節になった。今日はその中の3種を紹介する。

1. ウメモドキ(モチノキ科モチノキ属) Ilex serrata
 6月頃花が咲き、9〜10月に赤い実をつける。雌雄別種なので雌株にしか実がならない。核果は直径約5mmの球形。まだ葉が緑色の時期から赤く色づき、葉が落ちた後も残って美しい。ここでは雌花と実が共存している珍しい写真(05.9.12撮影)と、去年撮った落葉後の実を示す(04.12.22撮影)。



2. クサギ(クマツヅラ科クサギ属) Clerodendrum trichotomum
 この花の写真は7月に出した花便り(57)で紹介した。まだ僅かながら花が残っている木もあるが、一部、実がその魅力的な姿を現し始めた。直径6〜7mmの藍色の核果が、深紅のきれいな星状の萼の上に乗っている。この核果の中には合着して球形になった4個の核がある。05.9.26撮影。


3. マテバシイ(ブナ科マテバシイ属) Lithocarpus edulis
 マテバシイの花と、殻斗から頭を出し始めた果実(ドングリ)の写真を、6月の花便り(40)と(51)の2回にわたって紹介した。そのドングリが1年半の成熟期間を経て一人前に育った。それでもまだ殻斗をかぶったままのものも少なくなく、これらがどういう運命を辿るのかも気になるところである。05.9.26撮影。
 アラカシ、シラカシなど、半年で成熟するドングリも、1年半かかるシイ属やマテバシイ属のドングリも、一斉に成熟期を迎えている。ドングリの形は種類によって少しずつ違っていて、比べてみると面白い。


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