Complete text -- "花便り(90)キンポウゲ科オダマキ属6種"

30 August

花便り(90)キンポウゲ科オダマキ属6種

 本属は北半球の温帯に約10種分布する多年草。日本にもオダマキ Aquilegia flabellata、ミヤマオダマキ A. flabelata var pumila、ヤマオダマキ A. Buergeriana が存在する。このほかヒメウズをオダマキ属に入れている図鑑もある。牧野図鑑ではオダマキを北地の原産だろうとしているが、最近はミヤマオダマキの園芸品種とする情報が多い。しかし学名はミヤマオダマキの方を変種として扱っている。
 オダマキ属の花は、5個の萼も花弁化し、5個の花弁と共に一つの花を形成する。花弁の基部は長い距になり内側に曲がっている。今回紹介する6種はいずれもセイヨウオダマキ A. vulgaris 系だろう。
 
 苧環(おだまき)とは、中を中空にして巻いた糸巻き(またはその道具とする説も)をいい、花の形がそれに似ているから名付けられた。今NHKで大河ドラマ「義経」が放送されている。やがてそのドラマでも出てくるかも知れないが、
「しづやしづ 賎(しづ)のおだまき 繰り返し
昔を今に なすよしもがな」
静御前(義経記)
という歌が有名である。これは義経と生き別れになった静御前が、鎌倉に呼び出されて頼朝の前で舞を舞わされたときの歌とされる。それには頼朝に対する静御前の精一杯の皮肉と怨嗟が込められているという。その面白い意味解きに興味のある方は次のURLへどうぞ。
http://www.geocities.co.jp/PowderRoom/9182/newpage6.htm

05.3.24撮影。


05.5.3撮影。


05.5.3撮影。


05.5.12撮影。


05.5.31撮影。


A. vulgaris cv. Dragonfly 05.5.31撮影。

18:32:40 | archivelago | | TrackBacks
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