Complete text -- "花便り(88)ユリ科ギボウシ属"

28 August

花便り(88)ユリ科ギボウシ属

 東アジアの亜寒帯から温帯にかけて、40種が分布する根茎のある多年草。橋の欄干にあるタマネギ状の飾り、擬宝珠に蕾の形が似ているためにこの名がある。一つの花は一日花だが下から順に咲き上がっていくので、かなり長期間楽しめる。
 日本原産も数種あり、中国、朝鮮から古い時代に移入されたものを含めると10種近くあるようである。ただ例えば牧野図鑑ではコバギボウシはミズギボウシの別名としてあるのに対し、インターネット上の、岡山理大植物生態研究室(波田研)のHPでは、別種として扱っている。ここでのミズギボウシは、牧野図鑑でのナガバミズギボウシに相当するように思われる。また別のHPでは両者の区別は難しいとしている。
 自然交雑もある上に、外国で数百種の園芸品種が作り出されたとされる。ギボウシ属の花は素人にはほとんど区別が付かず、主として葉の形・色・大きさで判断せざるを得ないが、写真上ではなおその判別が困難である。従ってここでは名前を示さず写真だけを提供するのにとどめたものが多い。

1. トクダマ Hosta Sieboldiana var. glauca
 ギボウシ属の中ではやや特異な種類である。牧野図鑑の表現を借りると、「葉が水平に開き、質は強く、初めに白い粉をつけた暗緑色」「花被は正開せずに倒卵形のつぼみが僅かにほころびた程度で終わる」とあるので、この写真のものはトクダマで間違いないだろうと思われる。


2. スジギボウシ Hosta undulata
 緑と白の条が入り非常に美しい。自生はなく、不稔自然雑種の園芸品種とされている(写真上)。写真下は葉の縁が白い斑入りである。



3. ギボウシ? H. undulata var. erromena
 ギボウシの葉の支脈は片側8〜9、オオバギボウシのそれは10〜15というから、この写真の植物はギボウシであろう。


4. コバギボウシ H. sieboldiiH. or H. albo-marginata または ミズギボウシ H. longissima var. brevifolia
 ミズギボウシの名の通り、湿原またはその周辺に生育するギボウシ。葉がギボウシなどより細長い。極端に細長い種類をナガバミズギボウシとする説(牧野図鑑)があるが、雑種もあるようなので実際の分類は難しいのだろう。同じ事情はオオバギボウシとトウギボウシとの間でもあるらしい。


5. オトメギボウシ H. venusta? または イワギボウシ H. longipes? または?


6. ?
 花茎の高さが高いのであるいはオオバギボウシかと思われるが葉がよくわからないので断定不能。

16:20:12 | archivelago | | TrackBacks
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