Archive for 14 August 2005

14 August

花便り(77)五台山の花(6)

 今回も名前のわからない花が多い。
1. ゴマノハグサ科シオガマギク属
 シオガマギク属に間違いないと思われるが、日本に同類がなさそうな黄色の花である。キバナシオガマに近いと思われるが、花柄が他のシオガマギク属より著しく長い。同属に一般的な唇形花冠が、やや不定型に崩れ、普通舟形である上唇の形がはっきりしない。葉の形はキバナシオガマに似て、長楕円披針形で羽状に全裂している。


2. ミヤマオダマキ(キンポウゲ科オダマキ属) Aquilegia flabellata var. pumila
 前回も引用した「黄土高原の花畑」では、学名がA. yabeanaとなっているが、これが違う種なのかわからない。写真がアウトフォーカスで残念。


3. カノコソウ(オミナエシ科カノコソウ属) Valeriana fauriei
 上から見るとポツポツとした蕾が鹿の子絞りに見えるのでこの名がある。春から咲くのでハルオミナエシの別名がある。五台山では多くは見なかった。


4. ゴマノハグサ科?
 恐らくゴマノハグサ科の植物だと思われるが、手持ちの図鑑やインターネットでの検索でも見つからない。花の形も色も中国北部原産の地黄 Rehmannia glutinosaに非常に似ているが、葉が羽状に深く深裂している点が全く異なる。レーマニア属だけでなく、ゴマノハグサ科にはこの花に似た植物は少なくないが、このような葉を持つ植物は今のところ見あたらない。


5. 青いシオガマギク?
 シオガマギク属にこのように鮮青色の花を見つけることは今のところできていないが、花の構造も葉の形もシオガマギクによく似ている。


6. シソ科?
 卵形の鋸歯を持った対生する葉と、白毛が密生し紫色を帯びた茎はタツナミソウのようであるが、花は色も形も付き方も全く異なる。


23:12:19 | archivelago | | TrackBacks