Archive for 08 June 2005

08 June

花便り(35)ツルナ科4種

 ツルナ科は世界に114属2400種もあるという。花は放射相称で萼と花弁の区別がなく、しばしば仮雄ずいが花弁状に発達する。南アフリカに多い。日本の浜辺などに自生するツルナTeragonia expansaは、葉を食用にしたので蔓菜、またの名をハマジシャという。
 我が家の3種を含むツルナ科4種。どれも菊に似た花が咲くが、キクとは他人の空似。キクは多数の小花が集合した頭状花だが、ツルナ科の花は一つの花。陽が当たると開き、夜には閉じる。葉はいずれも多肉。半耐寒性多年草で暖地では戸外で越冬。

1. マツバギク(松葉菊)Lampranthus
 南アフリカ原産。広く栽培されている。色は写真の紅紫色が一番多いが、赤、橙、白、黄金などもある。茎は木質化し、横に這い、よく分枝して叢生し、多花性。我が家のように垣根の下や石垣に垂らして作ることも多い。


2. ハナツルクサ(花蔓草)Aptenia cordifolia
南アフリカ原産の半耐寒性多年草。茎の先端に深紅のキク様の花が咲く。写真は赤の色が薄く出ている。


3. サンジソウ(三時草)Bergeranthus multiceps
 午後三時頃から花が咲くというので三時草というが、厳密ではない。陽がかげると閉じる。葉は線形。


4. リビングストンデージー Dorotheanthus bellidiformis
 南アフリカ原産。滅多に降らない雨が砂地を湿らすと、この花が一面を花のカーペットに変えるという。乾燥に堪え、「生きている石」に見立てて付けられた名前。紫紅、紅、桃、橙、黄、白と多彩。この写真の花は何色といえばいいのだろう。散歩の途上で見つけた。

22:47:04 | archivelago | | TrackBacks