Archive for 05 October 2005
05 October
花便り(106)エリカ5種
アフリカ、ヨーロッパ、中央アジア、マダガスカルなどに735種が分布するツツジ科の常緑低木。「嵐が丘」などにでてくるヒース heath はその英名。葉は多くは輪生、花は釣鐘状。日本でも随分多くの種類が販売されるようになった。花期はまちまち。昭和38年のヒット曲、西田佐知子の「エリカの花散るとき」に歌われたこともあって、エリカは何かロマンチックな印象を持つ。伊豆にはエリカの自生地があるという。
青い海を見つめて 伊豆の山かげに
エリカの花は 咲くという
別れたひとの ふるさとを
たずねてひとり 旅をゆく
エリカ エリカの花の咲く村に
行けばもいちど 逢えるかと
北イングランドの荒地では、ヒースの枯れ落ちた葉や枝は、何千年もの間、たまりにたまってピートを形成する。ピートは、スコップで煉瓦のような形に切り取り、乾燥させて燃料に使用するほか、乾燥させたものが園芸用にピート・モスとして売られている。ピートモスは酸性土壌を好む植物の培養土に利用されるが、エリカは自生地の環境から見て当然のことながら酸性土壌を好む。
1. ジャノメエリカ Erica canaliculate
南アフリカ原産。高さ2m。日本で最も多く見られるエリカである。葯が黒く見えるので蛇の目の名が付いた。花は周年。05.7.13撮影。
2. Erica colorans Andrews
咲き始めは純白、段々先端が赤みを増す。04.12.8撮影。
3. ブライダルヒース Erica bauera
南アフリカ原産。直立性で、高さ1m位。上品な花色で、花嫁のエリカという名にふさわしい。学名は18〜19世紀に活躍した英国王立園芸協会の植物画家 Bauer を記念したもの。04.6.18撮影。
4. Erica abietina
南アフリカ原産。直立性。高さ1.2m程度。花は先端付近に詰まって咲く。04.6.18撮影。
5. 不明
04.6.18撮影。
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