Archive for 17 June 2005
17 June
花便り(42)我が家の花木3種
珍しくもないが今咲いている花木3種。1. ナツツバキ(シャラノキ)(ツバキ科ナツツバキ属) Stewartia pseudo-camellia
15mにもなる高木であるが、我が家の樹はまだ5mほどの成長過程。毎年花の数が増えて行き、今年は相当数のつぼみが付いている。花は直径5〜6cm。花びらの縁が波打ち、細かい鋸歯がまばらにある。幹の樹皮が古くなるとはげ落ち、灰白色や赤褐色の斑紋になるので、花がなくても見分けやすい。
シャラノキというのはインドの沙羅双樹(フタバガキ科)と間違って付けられたもので、全くの別種である。釈迦入滅の際、その床の四方に二本ずつこの木が植えられていたという伝説からシャーラ双樹の語が作られたという。
比較のためによそで撮ったヒメシャラ (姫沙羅)S. monadelphiaの写真も載せる。花の直径はせいぜい2cm程度なのでヒメシャラという。葉もナツツバキよりやや小さい。
2. クチナシ(アカネ科クチナシ属) Gardenia jasminoides
♪今では指輪も 回るほど
やせてやつれた お前の噂
クチナシの花の 花の香りが
旅路の果てまで付いてくる
クチナシの白い花
お前のような 花だった (水木かおる)
渡哲也歌う歌詞にあるように香りのよい花は、普通6弁、時に5または7弁。秋には実が黄赤色に熟す。この実を正月のキントンの色づけに使う。我が家ではその実を沢山の小袋に入れて「ご自由にお持ち下さい」と木の下に書いておくと、いつの間にかなくなる。残った実はヒヨドリやメジロの餌になる。オオヤエクチナシは八重。
我が家にはコクチナシG. radicansもあるが花はまだ。こちらの木は匍匐性。花は八重で直径5cm程度の小ぶり。
3. メキシコハナヤナギ(ミソハギ科) Cuphea hyssopifolia
園芸店ではクフェアという名で売っていることが多い。しかしCuphea属にはタバコソウCuphea igneaなど、まるでイメージの違った花も売られているので和名で呼ぶ方がよいだろう。ただしインターネットではメキシコハコヤナギとしたHPもかなりあるが、これは多分誤りだろう。
高さ50cmほどにしかならない半耐寒性常緑低木。米大陸に分布。東京の戸外では地上部は枯れてしまうが、春には再び芽立つ。鉢植えにして室内で管理すればほとんど周年花が咲き続ける。花の直径1cm程度。白色花もある。
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