Complete text -- "花便り(66)ノウゼンカズラ科5種"

19 July

花便り(66)ノウゼンカズラ科5種

 夏の花、ノウゼンカズラが盛りである。大きな木によじのぼって、あたかもその木全体が花を咲かせているかのようである。これにもいくつかの種類があって、春に咲くものもある。この科の植物は世界に112属725種があるとされる。蔓性とは限らず、高木もあれば低木もある。雑種もあって品種名が定かでないものもある。

1. ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ属) Campsis grandiflora
 昔の学名はC. chinensisであることからもわかるように中国原産で、日本には早くも平安時代に渡来したといわれる。茎の所から短い吸根を出して他物にからみつく。世の中では有毒植物とされているが、牧野図鑑では、「花密が目にいると目がつぶれるといわれ、有毒植物にされるが俗説に過ぎない」と書いてある。
 我が家でも昨年はよく咲いたが、この春、垣根を整理したときに大幅に切りつめたので、今年の花はチョボチョボである。従って写真は去年の花。04.7.6撮影。
 湖のへに 凌霄花 咲きのぼる (角川源義)


2. アメリカノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ属) Campsis radicans
 北米原産。ノウゼンカズラより花筒が細く、花径も小さい。写真の花は花筒が少し太すぎる感じもあって、あるいはノウゼンカズラとの雑種という可能性もある。05.7.13撮影。


3. アメリカノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ属) Campsis radicans cv. Flava
 黄花品種の’フラバ’と思われる。アプリコットという黄花種もあって、それと同一か別種か不明。04.7.11撮影。露出過度でいい写真ではない。


4. ツリガネカズラ Pignonia capreolate
 春咲き種。リンネはこれ以外に19種をPignonia属に分類したが、その後の研究で別属に細分化され、今残っているのはこのツリガネカズラただ一種となってしまった。釣鐘の名は付くが、花は横向き。
 写真のように密集して咲いたら、美しいというより気味が悪いという印象を持つのはひが目か。05.5.9撮影。


5. ハナキササゲ(キササゲ属) Catalpa speciosa
 キササゲ類は大木になる。自分の子供の頃、家の前の川岸に高さ5mほどの木があった。その頃勿論その木の名前は知らなかった。秋にササゲのような実が房なりになっていたので、多分キササゲであったのだろう。その実は薬になると聞いていた。確かに漢方では腎臓の薬にするという。
 写真はハナキササゲで、小石川植物園で05.5.27に撮ったものである。まだ花の時期には早かったので、蕾の写真である。同植物園にはアメリカキササゲ C. bignonioidesの大木もあった。

15:02:30 | archivelago | | TrackBacks
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