花便り(54)ニワナナカマド

　少し時機を失してしまったが、ニワナナカマド（バラ科ホザキナナカマド属 Sorbaria kirilowii）を紹介する。属名になっているホザキナナカマドと極めてよく似ている。ニワの方は花期が6〜8月、雄しべが約20個で花弁と同長程度、葉の先端が細く尖るのに対し、ホザキの方は花期は7〜8月と少しずれること、雄しべは40〜50個で花弁より長く突き出ること、葉の先端の尖り方が鈍いことなどで区別できる。6月11日撮影。



　ナナカマドとは属を異にする。ナナカマドの花序が丸っこい複散房花序であるのに対し、ホザキ系は写真のような円錐花序である。
　今年ナナカマドもホザキナナカマドも見つけられなかったので、同時に写真を示せないのが残念である。