Archive for 18 October 2005

18 October

花便り(110)イネ科園芸植物

 イネ科といえば穀物か道ばたの雑草を思い浮かべる。しかし園芸的に利用されている植物がないわけではない。色々な美しいタケの種類も庭によく植えられる。大きな庭にはパンパスグラスのように、大型のイネ科植物も植えられている。ここでは園芸的に利用されているイネ科植物5種を紹介する。

1.ウサギノオ Lagurus ovatus
 いかにもウサギの尻尾のような花穂が可愛らしい。05.5.3撮影。


2.コバンソウ Briza maxima
 小判のような花穂をつける。こぼれ種で自然に増える。我が家の庭にも生えているが、児童公園で05.5.23撮影。


3.タカノハススキ(鷹の羽ススキ)Miscanthus sinensis 'Zebrinus'
 葉の上面に2〜3cmおきに淡黄色の斑が現れる。それを鷹の羽の縞模様になぞらえた。05.6.22撮影。なお葉に縦に白筋が入るものをシマススキ)Miscanthus sinensis ’Shimasusuki' という。


4.ウラハグサ(風知草)Hakonechloa macra
 葉の基部でよじれ、表裏がひっくり返る。そのために僅かの風で葉が揺れるので風知草ともいうが、牧野博士によるとこの俗名は誤りという。学名は箱根に多いことによる。05.7.11撮影。


5.キンウラハグサ(フイリフウチソウ)Hakonechloa macra 'Aureola'
 葉に黄条が入る美しい種。05.8.30撮影。これに白条が加わったものをシラキンウラハグサ Hakonechloa macra 'Alboaurea' という。

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