Archive for 20 October 2005
20 October
花便り(111)サネカズラ、花から実へ
サネカズラ(ビナンカズラ) Kadsura japonica は以前モクレン科に分類されていたが、現在はマツブサ科として独立している。関東以西の本州、四国、九州、沖縄、済州島、中国、台湾に分布する常緑蔓性木本。古名はサナカズラ。樹皮から取った粘液を整髪に使ったのでビナンカズラとも。本には雌雄別種または同株と書いてある。筆者が観察している木は、雌雄同株で、雄花もあれば実も出来る。あしびきの 山さなかずら もみつまで
妹に逢はずや わが恋ひ居らむ 万葉集巻十 読み人知らず
なにしおば 逢坂山の さねかずら
人に知られで くるよしもがな 百人一首 三條右大臣
はがくれに 現れし実の さねかずら 高浜虚子
雄花。葯が集まって赤い球形をしている。05.9.12撮影。
小さな実。雌花の蕊は淡緑色の球形で、それから短くて白い花柱が出ている。それから花弁が落ちて間もなくこの形になる。05.9.12撮影。
うっすらと色づき始めた実。05.10.13撮影。
赤い実。04.12.23撮影。
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