Archive for 05 July 2005
05 July
花便り(55)アカバナ科8種(フクシア、ツキミソウ類他)
科名になったアカバナは山の麓や野原にはえるというが、まだ見たことがない。信州などの高原でよく見られるヤナギランもアカバナ科である。6月8日にアップした「花便り(36)我が家の草花(1)」に、アカバナ科の1種アカバナユウゲショウを紹介した。1. フクシャ5種
中南米原産の低木。原種が100余り、園芸品種も2000種以上という。花の印象からは、オオマツヨイグサなど、他の花との関連を想像しにくい独特の形をしている。長い筒型で先端が4裂する萼と、4個の花弁との、形と色合いの対照が美しい。多くは垂れ下がって咲くので釣浮草という名もある。しかし中には3番目に示した写真(多分Walz Jubilateenという品種)のように横向きまたは上向きに咲くものもある。
2. ヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa
普通月見草と言っているのは、黄色い花を咲かせるオオマツヨイグサ O. glaziovianaのことである。道端や野原に野生化し、夕方に開花する。しかし植物学的なツキミソウ O. tetrapteraは白花である。いずれも明治維新前後に渡来。
ヒルザキツキミソウは北米原産の昼咲きの花。白からピンクで直径5cmほど。
写真は我が家で咲いたもので、下に小さく咲いているのはベニバナヒメフウロ。
3. Oenothera f.
Oenothera属の植物は帰化植物で分類は難問だという。浅井康宏日本植物友の会会長が、「植物研究雑誌」で4回にわたって整理したがなお未了だそうである。(朝日新聞社刊、「花おりおり」による)
コマツヨイグサ、メマツヨイグサ、O. fruticosaとその変種、O. perennisなど、黄花だけでも色々あって、この写真の花が何か、自信を持っていうことが出来ない。
4. ハクチョウソウ(白蝶草、ガウラ) Gaura lindheimeri
テキサス、ルイジアナ原産。高さ1mにも達し、蝶が飛んでいるような白い花が、順次咲き上がって行くので花期が長い。最近よく花壇に植えられている。
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