Archive for 19 May 2006
19 May
花便り(129) 我が家の花(6)
1.アサマフウロ(フウロソウ科フウロソウ属) Geranium soboliferum本種を今までイブキフウロと見なしていたが、葉の形が異なり今は仮にアサマフウロとみなしている。フウロソウ属には日本各地で種分化して、地名が冠されたものが多い。本種は浅間山高原を中心とした一帯に多い。フウロの中では花が直径3〜4cmと最も大きく、色も深く美しい。葉が細く深く切れ込んでいる。ただ花期が8〜9月となっており、5月から咲いている本品との違いが大きすぎる点が気がかりである。低地で栽培しているからか。06.5.6撮影。
なお昨年近所で白花を見つけた。05.5.20撮影。
2.ヒメフウロ(フウロソウ科フウロソウ属) Geranium robertianum
花の直径は1.5cmほどしかない。こぼれ種でうっかりするとありとあらゆる鉢やプランターに侵入する。06.5.17撮影。
秋からの紅葉は花よりも美しい。05.3.25撮影。
3.ベニバナヒメフウロ(フウロソウ科エロディウム属) Erodium reichardii
地中海沿岸原産の外来種。園芸店でしばしばヒメフウロとして売られている。属も違うのだからこういう混同は困ったものである。ヒメフウロより花色が深く美しい。06.5.12撮影。
一方昨年この白花を見つけた。05.6.14撮影。
4.アカバナユウゲショウ(アカバナ科マツヨイグサ属) Oenothera rosea
南アメリカ原産で、明治時代渡来したというが、いまや野生化している。我が家のものも、町内会館の庭掃除の時に拾ってきたもの。06.5.20撮影。
5.ヒルザキツキミソウ(アカバナ科マツヨイグサ属) Oenothera speciosa
北アメリカ原産。大正時代に渡来。昼間も花を開いているのでこの名がある。夜だけ花を開くツキミソウ O. tetraptera はメキシコ原産の2年草であるが、今ではほとんど見られなくなった。ツキミソウといえばマツヨイグサの仲間を指すことになった。06.5.11撮影。
6.シロミミナグサ(ナデシコ科ミミナグサ属) Cerastium tomentosum
日本にも5種のミミナグサ(耳菜草)属の植物があるが、本品は南欧原産の外来種。全株白毛に覆われ、花だけでなく葉も鑑賞価値がある。tomentosumとは「密に細綿毛がある」の意。ミミナグサ属の花はすべて白であるので、シロの名も全草からの印象によるのだろう。ナツユキソウの流通名があるが、この和名はバラ科キョウガノコの白花を指すので使うのは好ましくない。今ではセラスチュウムの名も使われている。06.5.6撮影。
7.ジャーマンアイリス(アヤメ科アヤメ属) German Iris
日当たりを好むとされるジャーマンアイリスだが、我が家のものは、モッコウバラの影に日陰の花のように咲く。2種類ある。甘くさわやかな香りがある。ジャーマンアイリスは多くの種からの交雑種で、毎年400もの新種が発表されるというから驚く。06.5.12撮影。
10:05:08 |
archivelago |
|
TrackBacks