Complete text -- "花便り(44)我が家のイワタバコ科3種"
20 June
花便り(44)我が家のイワタバコ科3種
日本には数少ないイワタバコ科の植物は、主として熱帯、亜熱帯に分布し、146属2400種のも上る大群である。園芸的にはセントポーリア、グロキシニア、ストレプトカーパスなど、広く栽培されている。ここでは我が家の3種を紹介する。
1. イワタバコ(イワタバコ属) Conandron ramondioides
我が国に自生する数少ないイワタバコ科の一つ。山間の陽当たりの悪い湿り気を帯びた崖や滝周辺に好んで生える。栽培も鉢を朝日が木漏れ日程度に当たる場所におくとご機嫌である。寒さに適応するために、葉は固く丸まり、褐色の毛に覆われて越冬する。春が来るといきなりしわしわの葉を伸ばし始める。その縮緬状の皺は夏の間の葉にも残る。それがタバコの葉に似ているのでイワタバコ。
6月10cm前後の花茎を伸ばし、写真のような美しい花を開く。原則は5弁のはずであるが、我が家のは6弁もあれば7弁もある。05.06.13撮影。
2. シーマニア Gloxinia sylvatica
古くはSeemania属に分類されていたので、園芸的にはシーマニアで売られている。ボリビア、ペルーなどの熱帯アメリカの森林に自生する。通常グロキシニアと呼ばれる花とは余りにも違っていて、どうしてこれが同属なのかと思う。
花は次に紹介するキンギョノキに似て、金魚が口を開けているような姿をしている。秋に園芸店に並ぶが、最低温度15度以上に設定した温室内では、冬から春にかけて次々に花を咲かせる。04.12.01撮影。
3. キンギョノキ(ヒポシルタ) Nematanthus gregarius (Hypocyrta nummularis)
これも古い属名で呼ばれる。南アメリカ産の亜低木。5〜10月、名前通りの花を咲かせる。暑さにも寒さにもやや弱いので、夏は半日陰、冬は室内に。05.05.19撮影。
14:00:58 |
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