Complete text -- "花便り(126) 我が家の花(5)"

06 May

花便り(126) 我が家の花(5)

1.ボタン ’吉野川’ (ボタン科ボタン属) Paeonia suffruticosa
昔ボタンはキンポウゲ科に分類されていたが、今はボタン属1属のボタン科として独立している。中国北西部が原産とされ、薬用として栽培されていたが、6〜7世紀頃から園芸品種が作られるようになった。日本には天平年間に渡来したとされる。多くの品種があり、いずれも花の女王の名にふさわしい豪華なものが多い。
 我が家のものは「吉野川」の名が付いている。


2.西洋シャクナゲ (ツツジ科ツツジ属) Rhododendron ponticum ‘Jean Marie’
 濃赤色の花が印象的。今満開。


3.モッコウバラ(バラ科バラ属) Rosa baksiae
 黄色または白色の八重咲きの花が枝いっぱいに咲く。枝の伸びが非常に速く、道路側に伸びすぎないように、花後は剪定に忙しい。黄色の花には香りがないが、白色には芳香がある。実はできない。近所ではほとんど軒並み咲いている。


4.ヒメウツギ(アジサイ科ウツギ属) Deutzia gracilis
 昔ウツギ類はユキノシタ科に属していたが、この科の多くの木本がアジサイ科として独立した。ウツギよりもかなり早く開花する。


5.アザレア(ツツジ科) Belgian Azalea
 ヨーロッパで鉢物用に1800年代から育種されたツツジ類をアザレアと呼ぶ。本品の名前は不明。


6.デンドロビュウム ‘Oriental paradise Aurora’
3年前、店頭で盛りを過ぎて半額になっていた鉢を買ってきたもので、毎年よく咲いてくれる。


7.ミヤコワスレ(キク科ミヤマヨメナ属) Gymnaster savatieri
 野生のミヤマヨメナの園芸品である。ノシュンギク、アズマギクともいう。我が家には3種のミヤコワスレがある。紫、桃、白である。ここでは前2者を示す。



8.アマドコロ(ユリ科アマドコロ属) Polygonatum odoratum var. pluriflorum
 太い根茎がヤマノイモ科オニドコロに似て、甘くて食用になるのでこの名がある。葉は互生、その葉腋に白い筒状の花が1〜2個ずつ垂れ下がる。花の先は緑色を帯びる。秋に直径約1cmの液果が黒紫色に熟し白粉をかぶる。よく似たナルコユリ、ミヤマナルコユリでは、1カ所に付く花の数が1~5個と多い。


9.ホウチャクソウ(ユリ科チゴユリ属) Disporum sessile
 花の形が、寺院や五重塔の軒に下げる宝鐸に似ているから名付けられた。茎は上部で分枝し、枝先に1~3個の花がぶら下がる。写真の花はもう枯れ始めている。

16:11:49 | archivelago | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック