Complete text -- "花便り(120)我が家の花(2)"

31 March

花便り(120)我が家の花(2)

 世は花の季節となり、我が家でもほとんど毎日何かが花開く。昨日はは利休梅(ウメザキウツギ)が数輪開いていた。今日はハナカイドウが開花した。咲いた中から8点を紹介する。

1. キンギアナム(ピンク)とスペシオキンギアナム(白)
 珍しくもないデンドロビュームの仲間である。今年はそれぞれ大鉢に200個以上の花をつけた。株分けしたものを今年も2軒に養子に出した。部屋に陽が当たってくると、馥郁たる香りが部屋を満たす。



2. プリムラ・ポリアンサ ‘ゴールド レース’(サクラソウ科サクラソウ属)
 広く栽培されているプリムラ・ポリアンサ自身が複雑な交配で作出された園芸種であるが、このゴールド・レースを見ると、ここまで変身するのかと感心させられる。自然界にはないチョコレート色の花弁を、金色のレースで縁取りしている。しかも花弁が10枚あるように見えるが、実は1枚の花弁が軍配型をしていて、その中央に金色の線が入っているので10枚に見える。花弁の裏には金線がないのでよくわかる。この冬も何とか屋外で寒さに耐えた。


3. レンテンローズ(キンポウゲ科クリスマスローズ属)Helleborus orientalis
 ほとんどクリスマスローズとして扱われているもので、珍しくもない。クリスマスローズ(H. niger)との混同については昨年も述べたので繰り返さない。


4. ヒゴスミレ Viola chaerophyloides
 およそスミレとは思えない、深く切れ込んだ葉が特徴。エイザンスミレの葉と似ているが、それより更に細かく切れ込んでいる。分類学的には色々議論があったらしい。こぼれ種でいくらでも増えてゆく。


5. ヒメツルニチニチソウ(キョウチクトウ科ビンカ属) Vinca minor
 広く普及しているツルニチニチソウ Vinca major と花も葉も似ているが、一回り小さく、煩わしいほどには茂らない。開花時期はほとんど同じである。


6. ヒマラヤユキノシタ(ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属) Bergenia stracheyi
 これもよく作られている品種である。花が開いた後、花茎が伸びてゆく。


7. ツバキ‘紅葉狩’
 八重ツバキの1種。内側の花弁ほど小さく包み込まれていて、その中のシベが欠如している。

11:18:04 | archivelago | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック